楽天という会社を
知らない人はいないと思います。
楽天という怪物企業をつくった三木谷浩史さん。
幼い頃からさぞかし、
カリスマ性が出ていたのかと思いきや、
大がつくほどのヤンチャだったそうです。
楽天の三木谷浩史について知りたいのであれば、
この書籍をぜひ読んでみてください。
イメージはガラリと変わるでしょう。
意外かもしれませんが、親目線での子育ての勉強本としても、とてもおすすめです!
【概要】問題児 三木谷浩史の育ち方
書籍名 | 問題児 三木谷浩史の育ち方 |
著者 | 山川 健一 |
発売日 | 2018/2/7 |
ページ数 | 276ページ |
Amazonレビュー | ★4.5 |
Amazon | https://www.amazon.co.jp/ |
1.昔は大の問題児だった三木谷さん
今でこそ想像つきませんが、子供の頃は両親・先生ともに困り果てるほどの問題児でした。
中学でタバコ、競馬、パチンコ、麻雀など一通り手を出し、しまいには父親の財布からお金を抜いていたというから驚きです。
また成績も、決して良かったとはいえず、中学校の通信簿は5段階評価のうちほとんど2や3でした。欠席日数も40日以上、遅刻は30回以上ということが、実に高校2年まで続きました。
通常だったらそのままヤンキー外道まっしぐらで、まともな道など歩かなそうですが、そこには両親の教育方針が大きく影響していました。
2.勉強しないことを叱らない両親
三木谷さんの両親は、三木谷さんが「勉強しないこと」や「勉強できないこと」に対して、一度も叱らなかったのだそうです。
だからといって放任主義というわけでもなく、つねに息子の行動はみていて、ちょっとつまずきそうになった時には、小声でアドバイスをしてくれる、そんな両親でした。
とくに三木谷さんのお父さん(良一)は、
時に厳しいことを言い、時に重要なところでのアドバイザーとなった、三木谷さんの話をする上で、なくてはならないキープレイヤーでした。
書籍の中では、良一さんが、何かしらの悪事をした浩史さんに対して、「切腹しろ」と短刀を持たせて促すシーンもあるほどに、怒らすと怖い存在だったようです。
また今や日本の大企業の1つでもある、「楽天」という会社の名前も、最終的には良一さんに相談しにいっていたほど、三木谷浩史が1番信頼している人物でした。
3.三木谷家の先祖は、有名武将「本多忠勝」
本多忠勝という武将を聞いたことはないでしょうか?徳川家康に仕え、徳川四天王にも名を連ねた猛将として有名です。家康の天下取りに絶大な力となりました。
家康にも「万死を免れるも、ひとえに忠勝の力なり」と言われるほど賞賛されていました。また家康と忠勝の逸話として、以下のようなエピソードもある。
関ヶ原において西軍が敗戦した時、真田昌幸・幸村親子に対して斬罪の処分が出た。それをくつがえすため、本多忠勝は真田親子の助命を嘆願したが、家康・秀忠親子が強硬に死罪を主張した。
自らの信念を貫こうとした忠勝は、
「お聞き入れくださらなければ、それがしが殿と一戦仕る(家康とも戦う所存である)」とまで主君に言って、家康を説得したのである。
宝でもある家臣にそこまで言われた家康は、斬罪に処すはずの真田昌幸・幸村親子を助命した。
そんな有名な武将を先祖に持ち、父親(良一さん)は経済評論家。そして三木谷浩史さん自身は、日本の誇る大企業、楽天の創業者で代表取締役会長兼社長を務めている。納得のいく家系に三木谷さんのすごさがうかがえます。
4.三木谷浩史という人物
中学生までの三木谷さんは、とてもやんちゃで学校にもまともに行っていない人でしたが、父・良一さんの勧めで、高校ではテニスを始めることになりました。やるからにはとことんの人で、テニスに夢中になっていたそうです。テニス部の時の逸話としてこんな話がありました。
下手くそな先輩の球拾いをしても、なんにもならない。その思いを抱いた浩史は帰宅して良一に尋ねた。「球拾いをすることでテニスはうまくなるのか?」
良一の答えは、
「そら、うまくなることはないやろ」当然の答えである。
父の答えを聞いた浩史は決断した。
自分はテニスのプロを目指しているのだ。遠回りをしている暇はない。そう思った浩史は、早々に高校のテニス部を退部し、宝塚テニスクラブに通い、本格的にテニスの道に突き進む。
行動力がとても早いですよね。
その後、成績としてもジュニアで関西のベスト16にいくレベルになっていました。
さらにこんなエピソードもあります。
テニスのベスト8をかけた試合で、川田という選手に負けてしまったのですが、三木谷さんが川田さんを面白いと感じたらしく、家にまで連れて帰ってきて泊まっていったということもありました。
普通、試合で負けた相手とは口も聞きたくないくらいだと思いますが、三木谷さんには、人懐っこい部分が備わっていました。本人談だと、ビジネスでも同じらしく、戦った相手とは仲良くなるとのことです。そういった人柄の良さは、うまくビジネスにも役立っているんですね。
まとめ
全体を通して三木谷浩史という人物に1番影響を与えていたのは、他の誰でもなく両親、さらにいえば父親の良一さんでした。
普段は息子の好きなようにやらせて、息子の主張や可能性を信じて見守っている。ただ、少し道を外れそうになった時に、そっと教えてあげる。そんな三木谷浩史の人生のアドバイザーとして、大きな節目に手助けしてきたのが両親です。
三木谷さんの実績、行動力の高さは、さすが日本のトップ経営者だなと感じられますし、その両親もまた、親としての役割には、参考にすべきところが大いにあったのではないでしょうか。
ご興味のある人は、ぜひ一度読んでみてください。
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